【決定版】ペケ台の図面・寸法を完全公開!軽量化から収納棚まで「使える」5つのカスタム術


プロケン

そもそも「ペケ台」とは?

ペケ台とは、2枚の合板(コンパネなど)に切り込みを入れ、「X(ペケ)」の形に組み合わせて脚にする簡易作業台のことです。
その上に別の板を乗せれば、即席の頑丈なテーブルが完成します。

ペケ台のメリット

  • 圧倒的な省スペース: 使わない時は2枚の板に戻るため、隙間に収納可能。
  • 持ち運びが楽: 分解して車に積み込みやすい。
  • コストパフォーマンス抜群: コンパネ(合板)があれば作れるため、既製品を買うより安上がり。
  • サイズ自由自在: 自分の身長や作業内容に合わせて高さを決められる。

1. 基本の「ペケ台」設計図

まずは基本となるサイズ感です。
最も無駄が出ないのは、サブロク板(3×6板=910mm×1820mm) を使った取り方です。

推奨サイズ設定

  • 高さ: 750mm~850mm(一般的なテーブルの高さ+α)
  • 幅: 910mm(安定感重視)

ペケ台の加工図面

【板 A】 上から切り込む H 750〜850mm W 910mm 半分+α 【板 B】 下から切り込む 中心ライン 半分+α (深く切る) 【重要】溝の幅(スリット幅) 材料の厚み + 1mm

2. ここで差がつく!ペケ台の「形状バリエーション」5選

四角い板のままでも使えますが、少し手を加えるだけで機能性がアップします。
あなたのスタイルに合うのは?

① 【軽量化タイプ】「肉抜き」スタイル

コンパネはずっしりと重いため、持ち運びが多い人におすすめの定番加工です。

  • 特徴: 板の中心部分をジグソーで大きく切り抜く。
  • メリット: とにかく軽くなる。片手で2枚持てるようになる。
  • 形状の工夫:
    • 丸型(円形): 強度が落ちにくく、見た目も優しい。
    • ダイヤ型(ひし形): 直線カットだけで済むので加工が楽。
    • トラス構造風: 三角形をいくつもくり抜くと、軽量かつ高強度で、メカニカルなカッコよさが出る。

【軽量化】肉抜きデザイン3選と加工ルール

※重要:どのデザインでも、中心の「背骨(スリット周辺)」と「外枠」は必ず100mm程度残してください。

① 丸型 (円形) 強度が落ちにくい 見た目が優しい 枠100mm ② ダイヤ型 加工がラク! 直線カットのみ ドリル穴 ③ トラス風 軽量&高強度 メカニカルな外観 残す ★失敗しないコツ 中心の「背骨」と「外枠」は、最低でも100mmの幅を残してください。 ここが細すぎると、重い物を乗せた時に折れる原因になります。

② 【持ち運び重視】「ハンドル」付きスタイル

肉抜きまでは面倒だけど持ちやすくしたい、という方向け。

  • 特徴: 手が入るサイズ(幅10cm×高さ3cm程度)の楕円形の穴を、持ちやすい位置に開けるだけ。
  • メリット: 最小限の加工で、運搬のストレスが激減する。

【持ち運び重視】「ダブルハンドル」加工図

中心のスリット(溝)を避け、左右に持ち手を作ることで、強度を落とさずに持ち運びやすくします。

1. 加工図(板A・板B共通) 中心(スリット) 上から 50mm 高さ 30mm 幅 90〜100mm 離す 2. キレイに開けるコツ ① 両端にドリルで穴 ジグソーの刃を入れるため ② ジグソーで繋ぐ 穴と穴の間をカット! ★このスタイルのメリット 1. 左右にハンドルがあるので、両手でしっかり持てて、腰への負担が減ります。 2. 2枚の板を重ねた時も穴の位置が揃うので、片付けや運搬がスムーズです。

③ 【収納力アップ】「中棚」追加スタイル

作業中に道具を置く場所に困る…という悩みを解決します。

  • 特徴: ペケ台の脚の低い位置に、もう一つ切り込みを入れ、余った端材を渡せるようにする。
  • メリット: 足元に棚ができるので、インパクトドライバーやビス箱を置くスペースが生まれる。作業天板の上が散らからない。

【収納力UP】「窓抜き」貫通棚の加工図

天板のすぐ下に「窓」を開け、板を通すことで、よく使う道具を置ける便利な棚を作ります。

1. 加工図(窓穴を開ける) 上から 150mm 穴高 50〜100mm 穴幅 100〜150mm (通す板に合わせる) 2. 完成イメージ 天板のすぐ下に棚! 小物 ★このスタイルのメリット 1. 天板のすぐ下(上から150mm)なので、立ったまま道具をサッと出し入れできます。 2. 足元にかがむ必要がなく、腰への負担が少ない「プロ仕様」の収納です。

④ 【安全性・デザイン】「R(アール)加工」スタイル

角ばったデザインが無骨すぎる、あるいはぶつけた時に痛いという場合に。

  • 特徴: 板の四隅を丸くカットし、脚の接地面もアーチ状(半円状)にえぐる。
  • メリット:
    • 安定性向上: 接地面を「面」ではなく「2点(線)」にすることで、多少地面が凸凹していてもガタつきにくくなる。
    • 見た目: 家具のような洗練された雰囲気になる。

【安全性・デザイン】R加工&シェイプ図面

側面をえぐってデザイン性を高め、底面をアーチ状にしてガタつきを防ぎます。
※スリット(溝)の位置も含めた完成形状です。

1. 加工図(全体形状) スリット 側面をえぐる (デザイン性がUP) R 30mm 深さ 20mm アーチ状にする 接地 接地 2. なぜガタつかない? 【NG】底が直線 石に乗ってガタつく 【OK】底がアーチ 石をまたげる! 2点支持で安定 ★このスタイルのメリット 1. デザイン性: 側面をカーブさせることで、無骨な板が「家具」のような高級感に。 2. 安定性: 底を「2点」で接地させるため、凸凹した地面でもガタつきません。

⑤ 【職人仕様】「桟(さん)」を通すツールホルダー

現場の職人さんに人気の、実用性全振りのカスタムです。

【新機能】桟(さん)追加システムのメリット

  1. インパクト掛け: 桟に直接ベルトフックを掛けられます。
  2. T定規ホルダー: T定規の「頭」を桟に引っ掛けて収納できます。
  3. 剛性アップ: 左右の脚を桟で繋ぐため、ペケ台全体の揺れが止まります。

【職人仕様】「桟(さん)」を通すツールホルダー

脚の側面に切り欠きを入れ、木材(桟)を通すことで、インパクトや定規を掛ける万能ホルダーを作ります。

1. 加工図(桟を通す溝) 高さ: 桟に合わせる (例: 30〜40mm) 深さ 上から 100mm程度 2. 使用イメージ(便利!) 桟 (木材) インパクト T定規 ★このスタイルのメリット ① 道具が片付く: インパクトのベルトフックや、T定規の頭を「掛けるだけ」で収納完了。 ② 剛性アップ: 左右の脚が「桟」で繋がるため、ペケ台特有の揺れが止まります。

【まとめ】究極のペケ台製作ガイド

プロの現場でも使える「強度・機能・デザイン」を兼ね備えたペケ台を作るための要点まとめです。

1. 基本スペック(標準サイズ)

最も使い勝手が良く、サブロク板(910×1820mm)から無駄なく切り出せる黄金比率です。

  • 材料: 12mm厚 構造用合板(コンパネ)
  • 全幅: 910mm(安定感重視)
  • 全高: 750mm 〜 850mm(作業しやすい高さ)
  • 木取り: サブロク板1枚から、脚2枚(1セット)を作成可能。

2. 絶対に守るべき「加工の鉄則」

失敗しないための重要ポイントです。

  • スリット(溝)の幅: 板の厚み + 1mm(例:12mm板なら13mmでカット)
  • スリットの深さ: 板の高さの半分 + 5〜10mm(少し深く切ると噛み合わせが良い)
  • スリットの向き: 板A:上から半分切る
    • 板B:下から半分切る
  • 背骨の確保: 板の中心ライン(スリット周辺)は強度維持のため、左右100mm幅は絶対にくり抜かないこと。

3. 選べる5つのカスタムスタイル

用途に合わせて、以下の加工を組み合わせるのがおすすめです。

スタイル名特徴・加工方法メリットおすすめユーザー
① 軽量化(肉抜き)左右を丸型やダイヤ型に大きくくり抜く。片手で持てるほど軽くなる。移動が多い人
② 窓抜き棚上から150mmの位置に窓穴を開け、板を通す。天板のすぐ下に「棚」ができ、道具を置ける。整理整頓したい人
③ Wハンドルスリットを避け、左右に手が入る穴を開ける。持ちやすさが劇的向上。重ねて運べる。頻繁に出し入れする人
④ R加工&シェイプ四隅を丸くし、側面をえぐり、底をアーチ状に。安全性UP、デザイン性UP、ガタつき防止。屋外作業・見た目重視
⑤ 桟(さん)ホルダー側面に切り欠きを入れ、木材(桟)を通す。インパクトや定規を掛けられる。剛性もUP。本格的な職人・DIYer

4. 製作手順のコツ

  1. 墨付け: まずは鉛筆でカットラインと「残す部分」をはっきり描く。
  2. 穴あけ先行: ジグソーを使う場合、窓抜きやハンドルの「スタート穴」を先にドリルで開ける。
  3. 中から外へ: 外周を切る前に、中の肉抜きやハンドル加工を済ませる(板が安定しているうちに)。
  4. 仕上げ: 角(R部分)や切断面をサンダーで滑らかにする。
プロケン

この設計図とガイドがあれば、ただの作業台ではなく、
「自分の相棒」となる機能的なペケ台が完成します。
制作頑張ってください!


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