バッテリーは「消耗品」ですが「延命」はできます

こんにちは、「プロ建工具」ナビゲーターのプロケンです。
最近の電動工具のバッテリー、高機能になった分、価格も上がっていますよね。純正品だと1つ数万円することも珍しくありません。「消耗品だから仕方ない」と割り切るには、少し痛い出費です。
実は、現場で何気なく行っている習慣が、バッテリーの寿命を縮めている可能性があります。今回は、バッテリーを少しでも長く使うための「NG行為」と、意外と知られていない「保管の真実」について解説します。
NG行為①:夏の車内・直射日光下での「高温放置」


現場で一番気をつけてほしいのが「熱」です。
これは科学的にも明確で、リチウムイオンバッテリーにとって最大の敵と言われています。
推奨される保管温度は一般的に常温(10〜20℃前後)です。45℃を超える環境では、バッテリー内部の化学反応が急激に進み、容量がガクンと減ってしまいます。
現場でのNG例:
- 真夏の車内(ダッシュボードなど)に置きっぱなしにする。
- 直射日光の当たる場所に工具箱を置く。
対策: 夏場は「クーラーボックス(保冷剤なし)」を活用するのがおすすめです。
断熱効果で、極端な高温からバッテリーを守ることができます。
NG行為②:使用直後の「アツアツ急速充電」


ハードな作業をした直後、バッテリーが熱くなっていることはありませんか?
その状態で急速充電器にセットするのは、バッテリーにとって大きな負担になります。
「放電(使用)」による熱が冷めないうちに、「充電」による熱が加わることで、内部セルがダメージを受けます。最近の純正充電器には冷却ファンが付いていますが、それでも「冷ましてから」の方が確実です。
- 対策: 使い切ったバッテリーは、日陰で15分〜30分ほど休ませ、手で触って常温に戻ってから充電器にセットしましょう。
NG行為③:予備バッテリーの「満充電(100%)」での長期保管


「いつ現場で必要になるか分からないから」と、予備バッテリーを常に満タン(100%)にして保管していませんか?
実はこれ、バッテリーの劣化を早める大きな原因です。
リチウムイオン電池は、満充電の状態だと内部電圧が高く、常に負荷がかかっています(人間で言うと常に緊張して張り詰めている状態)。
- メーカーの見解とエビデンス: 主要な電動工具メーカーや電池メーカーの多くは、長期保管時の満充電を推奨していません。
例えばパナソニックなどの一部メーカーでは「満充電状態で保管しない」と明記されていますし、マキタなども「長期間使用しない場合は、ツールバッグやカートンから出し、キャップを被せて冷暗所に保管」とし、定期的な充電(過放電防止)は促していますが、満タン維持は求めていません。 - プロ建の結論: バッテリーにとって最もストレスが少ないのは、容量が半分程度の状態です。
長期間(1ヶ月以上)使わない予備バッテリーは、「残量メモリ2つ(50%前後)」にして保管するのがベストです。
※ただし、残量0%で放置すると「過放電」で死んでしまうため、半年に1回程度は残量確認と補充電を行ってください。
NG行為④:止まった後の「追いトリガー(過放電)」


作業中にバッテリー切れで工具が自動停止した際、あと少しだからと何度もトリガーを引いて無理やり動かしていませんか?
工具が止まるのは、バッテリーを守るための保護回路が働いている証拠です。
そこから無理に電気を絞り出すと、電圧が限界値を下回り(過放電)、内部の素材が分解されて故障の原因になります。
- 対策: 工具が止まったり、明らかにパワーが落ちたと感じたら、無理をせず潔くバッテリー交換を行いましょう。
NG行為⑤:端子の汚れ・水濡れの放置


バッテリー本体は頑丈でも、電気の通り道である「端子部分」はデリケートです。
現場のホコリや鉄粉、木屑が付着したまま湿気を吸うと、ショートの原因になります。
最近のバッテリーは電子基板が入っているため、ショートは致命傷になりかねません。
- 対策: 作業後は、エアダスターなどで端子のホコリを飛ばす習慣をつけましょう。
また、雨に濡れた場合は必ず乾燥させてから保管してください。
購入時に付属している「端子カバー」を使うのも有効です。

▶まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
バッテリーを長持ちさせるポイントをまとめると、以下のようになります。
- 熱を避ける(車内放置NG)
- 冷ましてから充電する
- 長期保管は50%前後で(満タン放置はNG)
- 止まったら無理させない
- 端子をきれいにする
バッテリーの寿命が延びれば、その分新しい工具や替刃にお金を回せます。 「満タンで放置しない」など、今日からできることをぜひ試してみてください。安全で快適な作業を続けていきましょう!
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